こんにちは♪産業保健師ハルコです。
このブログでは未経験から産業保健師への転職を目指す方に活用していただける情報を発信しています✨
みなさんは「産休代替求人」って聞いたことがありますか?
そういえば、「産休代替」って書かれている求人を見たことあるかも…
「産休代替」は病院で働いているとあまり目にする機会のない言葉かもしれませんね。
本日は「産休代替求人」についてご紹介します!
転職活動の時に役立てばうれしいです♪
この記事を読んでわかること
- 「産休代替求人」ってなに?
- 「産休代替」として働くメリット・デメリット
- 「産休代替」を上手く利用する方法
「産休代替求人」とは?
まず初めに産休・育休とは…
産前休業と産後休業のことです。
産前休業とは「出産予定の6週間前(多胎妊娠の場合14週間前)から、本人が請求すれば取得できる。」
産後休業とは「出産の翌日から8週間(本人が請求し、医師が認めた場合は産後6週間目から就業が認められる。」
誰でも取得可能。
引用:厚生労働省
育児休業のことです。
1歳に満たない子どもを養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより子どもが1歳になるまでの間で希望する期間、育児のために休業できる。
取得のためにはいくつかの条件を満たす必要がある。
引用:厚生労働省
産休代替とは、産休や育休を取得する従業員の代わりとして勤務する働き方のことです。
産休・育休は所定の条件を満たせば、育休は1歳6カ月または2歳まで延長が可能なため、その期間限定で派遣社員として雇用されます。
現代の日本は少子化が社会問題となっていますよね。
そのため産休や育休を積極的にとり入れて、女性が働きやすい環境を作ることに力を入れている企業も増えてきており、産休代替のニーズは社会全体で高まっています。
産休代替はあくまで「産休・育休に入る職員の代わり」なので、もともといた職員が復帰したら派遣契約は更新されず次の職場を探すことになります。
「産休代替」のメリット・デメリットについてもお話しますね!
「産休代替求人」のメリット
とりあえず経験はつめる
「産休代替」の求人の場合、長期の勤務ができないので避ける人もいます。
しかしその分倍率が低くなりがちなので、産業保健師に転職できる可能性が高くなるんです。
たとえ2年未満であっても産業保健師の経験を積むことはできるため、次の就職のために産業保健師の経歴をつけておきたいという人にはおすすめです。
申し込める求人数が増える
産業保健師の求人数はとても少ないです。
企業に直接雇用される求人だけに絞ってしまうとさらに求人件数が少なくなってしまいます。
産業保健師はまだまだ女性の多い職業なので、「産休代替」の求人はよく出ているんです。
「産休代替」を選択肢に加えることにより、応募できる求人件数を増やすことができます。
前任者が家庭の事情で退職した場合、そのまま直接雇用になる可能性がある
産休代替は、あくまでも産休・育休期間のみの代替人員です。
しかし稀に産休・育休を取得した従業員が家庭の事情などで復職しないケースがあります。
その場合、産休代替で雇用した派遣社員を任期終了時にそのまま直接雇用として雇ってくれることも。
非常に稀なケースですが、このような可能性が無きにしも非ずです。
次の転職につながる可能性があるかも
「産休代替」として入った企業が大手企業の場合、全国に複数の事業所を持っています。
産休代替として働くと、社内の産業保健業界とつながりを持つことが可能です。
場合によっては、産業医や同僚の保健師から
他の事業所で保健師の空き枠が出るから、試験を受けてみたら?
などお誘いを受けることも!
「産休代替」の経験が思いがけず次の転職につながる可能性があります。
「産休代替求人」のデメリット
1年ほどしか働けない可能性がある
「産休代替」は前任者が復帰した段階で次の契約更新が行われません。
産休・育休は子どもが1歳になるまで取得する方が多いですが、キャリアアップのために早期復職する方もいます。
そのため、せっかく入職したとしても1年程度(もしくはそれ以下)しか働けない場合もあります。
引継ぎ期間が短い可能性がある
妊娠期の女性は体調を崩しやすいです。
予定されていた引継ぎ期間に出勤が難しくなる場合もあります。
その場合、十分な引継ぎを受けないまま業務をこなさなくてはいけません。
短期間で再び転職活動をしなくてはいけない
産休代替の場合、前任者が戻ってくるまで代わりを務めなくてはいけません。
しかし、前任者がいつ復帰するのかは早くても復帰の2か月前程度にしか分かりません。
本人が復職を望んでいても、保育園が決まらなくて思いがけず育休延長になることも多いです。
いつまで産休代替をするか分からない中では転職活動もしずらいですよね。
前任者の復帰が決定したら、数か月で次の転職先を探さなければならないため非常にあわただしくなります。
派遣社員として働くため、企業の福利厚生の恩恵が受けられない
以前、産業保健師の仕事の魅力として「大手企業の手厚い福利厚生を受けられること」を挙げました。
産休代替の場合、雇用形態が「派遣社員」となるためその企業の福利厚生は受けることができません。
また派遣社員は時給で働くため、GWやお盆・年末年始など長期休暇の時は給与が低くなってしまいます。
もちろんボーナスもないので、周囲がボーナスをもらって喜んでいる姿を見て悲しくなったりします。
業務量が多い可能性がある
産休代替の場合、前任者が抱えている業務をそのまま引き継ぐことになるので普通の派遣社員に比べると業務量が比較的多いです。
あくまでも「産休・育休の間の代わり」なので自分で大幅に業務を変更してはいけません。
引き継いだ業務をそのままこなすことは、未経験からの転職の場合非常に難しい可能性があります。
まとめ
いかがでしたか?
「産休代替求人」は産業保健師の世界に飛び込むハードルを下げてもくれますが、長期的に同じ職場で務められる可能性が低い働き方であることがお分かりいただけたかと思います。
たしかに…
産業保健師の世界に入りやすいかもしれないけど、次が決まる保証はない諸刃の剣って感じ?
そうですね。
あとは、「あくまでも期間限定の代わりの人材」であることを自覚・納得して就業することが大切です✨
メリットとデメリットを考慮したうえで、上手に「産休代替求人」を活用できると産業保健師の世界が少し近づくかもしれません。
みなさんの転職活動の選択肢が一つ増えているとうれしいです。