産業保健師への転職は、成功の保証もなくてつらいですよね。
- 産業保健師の案件がなかなか出ない
- 競争率が高く、採用にならない
- 遠方の案件に挑戦したいが、面接に行く時間がとれない
このような理由で転職活動が難航している方も多いのではないでしょうか?
私も看護師から未経験で産業保健師に転職したひとりですが、現職と並行した転職活動の辛さはよく分かります。
当時は視野が狭く
転職先を決めてからでないと仕事を辞められない!!
と思っていました。
今は看護師の働き方も多様化してきており「新たな転職活動のかたちもあるのでは」と感じる今日この頃です。
この記事では、一見無関係に思える「応援ナース」×「産業保健師の転職」を掛け合わせてお得に転職してしまおうという提案をしています!
産業保健師への転職は長期化しがち。
正職員として看護師業務をこなしながらの転職活動がつらい人もたくさんいますよね。
「応援ナース」という新しい働き方を利用することで、産業保健師への転職活動の幅が広がるかもしれません。
正規方法での転職活動に限界を感じている人はぜひ読んでみてください✨
「応援ナース」は産業保健師と無関係じゃないの?
なっちゃん!
今日は「応援ナース」についてお話しますよ✨
いやいや、ハルコさん産業保健師じゃないですか💦
それに私が聞きたいのは産業保健師の転職についてなんですけど!
まあまあ、そういわずに!
「応援ナース」は上手く使えば産業保健師への転職の手助けになると思うんですよ!!
上手く使うって、どうやって?
「応援ナース」を経験するとキャリアアップになるんですか?
「応援ナース」自体が産業保健師になるための直接的なキャリアアップになるわけではありません。
しかし「応援ナース」は上手に利用すると…
- 転職活動の幅が広がる
- 転職活動にかかるコストも削減できる
- 万が一、転職がうまくいかない場合も安心
今日はそんな「応援ナース」の求人を、産業保健師への転職のステップアップに使っちゃおうというご提案です。
「応援ナース」とは?
「応援ナース」もしくは「トラベルナース」とも呼ばれる求人は近年増えてきています。
今回は表現を「応援ナース」に統一してお話させていただきますね。
「応援ナース」の存在意義
一時的・緊急的に看護師を必要としている病院・施設に対し、期限付きで看護師を採用するシステムです。
看護師のマンパワー不足が深刻な問題になっていますよね。
マンパワー不足に陥ると、一人の看護師にかかる業務的負担・精神的負担も激増し、さらなる退職者を生むという悪循環に陥ってしまう…。
看護師のマンパワー不足が続くと、患者さんに安全・安楽な看護を提供することも難しくなります。
そこで「応援ナース」という働き方が注目されています。
いわば期限付きのピンチヒッターのような役割で、マンパワー不足の医療機関にとっては非常に頼もしい存在です。
「応援ナース」の働き方
3ヶ月~6ヶ月間という期限付きで入職します。(契約を更新すると最長2年間働けることがほとんどです。)
給与はのちほど詳しく説明しますが、看護師の平均給与よりも高めに設定されています。
その代わり、ボーナスや退職金は支給されません。
これだけ聞くと通常の派遣看護師と同じように感じますが、設備付きの物件が用意されているため遠方からでも身軽に入職しやすいのが最大の特徴です。
さらには引っ越し費用や、移動にかかる交通費は派遣先の医療機関が負担してくれます。
こんなところに求人が?「応援ナース」の仕事先
「応援ナース」の求人は、北は北海道から南は沖縄、さらには離島まで全国の至るところにあります。
「応援ナース」と聞くと過疎地域に派遣されるイメージがありますが、都市圏での求人もたくさんあるのでご安心ください!
「応援ナース」の求人の特徴:メリット
給料が高め
看護師の平均月収は
実際に看護師として働く人ならわかると思いますが、この金額は決して高くありませんよね。
残業代のつかない前残業が多かったり、夜勤で体を酷使しているにしては安いくらいです。
「応援ナース」は最低でも基本給で月収30万円は保証されている求人がほとんど!※沖縄や離島の求人は除く
都市圏の求人の場合、高いところで基本給が月収50万円という案件も。
もちろん残業代や夜勤手当は別途支給されます。
期間限定の仕事なので、ボーナスや退職金の支給はありませんが十分な給与が保証されているのが魅力です。
もしも月収50万円のところで1年働いたら…
年収600万円!?
それに残業代と夜勤手当がつくんですよね?
今より年収上がる…。
もちろんそれだけ大変な面もあります。
後ほどデメリットもお話しますので、そちらもご覧くださいね!
入職時の面接がない
いくら全国に求人があるって言っても、そんな遠くに面接行けないよ…。
と思ったあなた。
安心してください。
行く必要ないですよ。(某安村さん風に)
「応援ナース」の採用は書類選考や電話面談で行われることがほとんど。
わざわざ施設に足を運ぶ必要がないので、遠方の求人にもチャレンジしやすいんです✨
ただし実際に施設を見学できない場合、入職してから「聞いていたのと違う…」となりかねませんので、事前のリサーチはしっかりしておきましょう!
期間限定で働け、退職しやすい
「応援ナース」の契約期間は平均3~6ヶ月間。
契約更新を重ねると、最長2年間連続で同じ施設に勤務できることがほとんどです。
退職したい場合は契約を更新しなければ良いだけなので、退職時の引き止めが苦手な人にとっては気楽に働ける環境ではないでしょうか。
委員会や教育係をしなくていい
看護師として働き続ける上で大変なこと。
もちろん日常の看護業務が激務であることは言うまでもありません。
でもそれだけではないはずです。
看護師歴が長くなるにつれて、いろんな役割をつけられることも原因の一つだと私は考えています。
例えば…
- 委員会業務
- チームリーダー
- 新人看護師の教育係
- 看護学生の実習指導
- 勤務時間外での看護研究
- 休日の院外研修への強制参加
看護師として必要な役割ですが、あまりにも多くの役割をつけられると疲弊してしまいますよね…。
「応援ナース」の場合は、これらの役割は与えられません。
その分患者さんの看護に専念できるのは大きな魅力です!
休日を利用した転職活動も行いやすくなります。
人間関係が煩わしくない
看護師の退職理由としてトップクラスに多いのが「人間関係トラブル」ですよね。
病棟スタッフとして働いていると、人間関係のトラブルに巻き込まれる人もいるのではないでしょうか?
「応援ナース」は良くも悪くも「お客さん」的な扱いになります。
病棟内での人間関係に一線を置きやすくなるので、煩わしい人間関係トラブルに巻き込まれる可能性が低いです。
高待遇
先ほど「応援ナース」の月収は平均よりも高めとお話しました。
魅力的なのは実はこれだけではないんです。
冒頭でもお話しましたが、「応援ナース」には以下のような高待遇ポイントがあります
- すぐに入居可能な家電付き物件が用意されているので、身軽に転職できる
- 引っ越し費用や交通費を負担してくれる
- 就業先で雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金などに加入できる
物件探しの手間や、引っ越し費用の負担は馬鹿になりませんからありがたいですよね✨
社会保険がしっかり保証されているのも魅力です!
「応援ナース」の求人の特徴:デメリット
派遣期限が決まっている
先ほど「応援ナース」の契約期間は3ヶ月~最長2年間とお話しました。
もちろん派遣先の施設が気に入った場合、双方合意の上で正社員として雇用される例もあります。
その場合、給与形態は正社員と同じになるので年収としては下がる恐れがあります。
高時給なので、次年度の税金が高くなる
「応援ナース」の給与は高めに設定されているのが魅力ですよね。
ただし、悲しいかな日本は稼いだ分だけ税金も増えるんです。
そう、次の年の税金が…。
「応援ナース」から産業保健師に転職した場合、必ず年収は下がります。
住民税などは前年度の収入をもとに請求されるので、想定よりも高い税金徴収に驚くかも…。
収入が増えても浪費しすぎず、次年度の税金を払う分をしっかり蓄えておくことを激しくオススメします。
「外部の人」扱いでなじみにくいことがある
「応援ナース」は良くも悪くも「お客様」。
外部の人として一線引いた扱いになるので、濃厚な人間関係を築きたい人には物足りないかも…。
即戦力として期待される
「応援ナース」を必要としている施設は、即戦力を必要としています。
看護力を確保するための求人ですから、当然ですよね。
即戦力といっても判断するのが難しいですから、「原則3年以上の病院勤務経験者」を条件としているところがほとんどです。
人手不足のため多忙
「応援ナース」を採用する施設は慢性的な看護師不足です。
あなたが入職したことにより多少緩和されるでしょうが、それでも多忙だと思います。
期間限定仕事ですが、自分の健康を損なわないように体調管理をしっかりして働きましょう!
「応援ナース」はこんな人におすすめ
「応援ナース」としてのメリット・デメリットをお伝えしました。
以上をふまえて、「応援ナース」はこんな人におすすめです✨
- 3年以上の病院勤務経験がある人
- 協調性がある人
- 派遣先の施設のルールを守れる人
- 忙しい業務に対応できる人
- 正社員としての雇用形態にこだわりがない人
- 今の職場をすぐにでも退職したい人
- 特定の地域での転職活動を希望している人
…と、「応援ナース」についてのご紹介はこんなところでしょうか!
長かった~~~!
次が本題ですよ!
「応援ナース」を利用した産業保健師の転職活動についてです✨
【提案】「応援ナース」を利用して、お得に産業保健師へ転職!
察しのいい人なら「応援ナース」の利用方法が分かってきたのではないでしょうか?
えーと…応援ナースは…
全国に求人があって…
引っ越しがタダで…
産業保健師への転職事情についても改めてまとめますね!
産業保健師への転職事情
産業保健師への転職事情は以下のような特徴があります!
産業保健師への転職活動は競争率が高く、いつ採用されるか分からない世界です。
遠方の案件に挑戦するには時間もお金(交通費など)が必要になり挑戦しにくいこともあるかと思います。
希望条件を満たす案件が出ても、面接に行く時間とお金を確保できずに泣く泣く諦めるということも…。
産業保健師への転職で「応援ナース」を利用する理由
産業保健師を目指す人のうち、「応援ナース」を上手に利用できるのは次のようなケースです。
- 地元にUターンすることを決めている
- 都会に引っ越して転職活動をしたい
- 結婚などで遠方への転居が決まっており、そこで転職活動予定
- 産業保健師の内定がなくても、今の職場は退職しようと思っている。
- 前提として病院経験が3年以上ある看護師に限る
産業保健師への転職に「応援ナース」を利用することでこんなメリットがあります。
- 引っ越し費用や交通費を負担してくれるので、新しい土地での生活にかかる費用が浮く
- 住居が保証されている案件も多く、事前の物件探しに時間を使わなくてもいい
- 給与が高めで、転職するまでに貯蓄を増やしやすい。
(看護師歴10年以下の場合、一つの病院で勤め続けたとしても退職金はそれほど多くないのが現状) - あらかじめ契約期間が決まっているので、採用になった場合の入職可能時期を答えやすい
- 退職がスムーズ
- 社会保険もしっかり保証されている
看護師の強みは「再就職がしやすい」ということ。
転職活動をしても産業保健師になれなかった場合も、すぐにまた正職員の採用はもらえます。
なので、思い切った挑戦がしやすいのが国家資格を持つ者の特権です。
周囲は「せっかく正職員なんだから…」というかもしれないけど、すぐに安定した状況を取り戻せます。
思い切って転職活動しやすい環境に身を置いてみるのもアリではないでしょうか。
「応援ナース」求人を紹介している転職サイト
まとめ:こんな人は「応援ナース」を利用した転職活動もアリかも
本日は長期化しやすい産業保健師の転職に「応援ナース」を上手に使ってみよう!
というご提案でした✨
いやあ、最初は「ハルコさん何言ってんだよ」と思ったんですけど、確かに使い方によっては転職の幅が広がりそうですね!
引っ越し代や赴任費用を負担してくれるので、遠方で産業保健師の転職活動をスタートさせたい人にとっては金銭面でありがたいですよね!
普通の看護求人よりも高めの給与設定なので、今住んでいるところの近くで転職活動をしたい人にとっても利用する価値は十分ありそうです。
引っ越し費用が浮いたり、給与設定が高めなど「応援ナース」は利用価値アリ!
「応援ナース」を利用した産業保健師への転職活動がおすすめなのはこんな人です✨
- 遠方で産業保健師の仕事に就きたい
- 内定の有無に関わらず、今の職場は退職しようと思っている
- 病院経験が3年以上ある
- 転職前に少しでも貯蓄を増やしたい
転職活動に正解はありませんから、自分に合った方法を模索していきましょう!